個人を誹謗中傷する書き込みでいじめ

ネット上では、個人を誹謗中傷中傷する書き込みをし、いじめを生むなどの問題が起きている。「学校裏サイト」などと呼ばれる非公式サイトを立ち上げる行為も横行している。

埼玉県教育局は県の緊急雇用創出基金を活用し、こうしたサイトを見つける見守り担当員を2009年4月に公募した。応募した66人から男性2人、女性1人を採用した。この3人が、初代の「見守り担当員(ネットパトロール隊員)」に就任した。

業務は、サイト管理人への削除依頼や県への通報

初代見守り担当員は、埼玉県立総合教育センター(さいたま市緑区)で埼玉県教育局職員から研修を受けた。そして、週5日のペースでパソコンや携帯電話を操作して監視(パトロール)することになった。

担当業務は、主に以下の2点である。

  1. 個人が特定でき、中傷する書き込みがあった場合はサイト管理人に削除を依頼する。
  2. 自殺や爆破、犯罪予告など緊急性のある場合は埼玉県教育局に通報する。

初代のネットパトロール監視員3人

初代のネットパトロール監視員3人の皆様の略歴は、以下の通りです。

年齢 バックグラウンド コメント
男性(48) 高校生の娘がいる。 「親の目線から見守りたいという気持ちは強い」
男性(32) IT(情報技術)関係会社の技術者だった。 「自分もいじめに遭ったことがある。少しずつでもなくなればうれしい」
女性(34) IT関係会社の派遣事務員だった。 「『見ている人がいるんだよ』というシグナルを出せればと思う。言葉が暴力になってはいけない」